子供たちが大学へ旅立つとき、巣立ちのプレゼントとしてファイリング法を伝授する。
整理されていない迷子の写真たちも片づかないモノのひとつである。
箱や紙袋や引き出しに無造作に放り込んでためこんでいる人がほとんどだろう。
写真をとっておきたいと思うのは、親から子へ残したい、生きている実感をもちたい、よき時よき人々をおぼえておきたいといった気持ちからである。
写真を保存するということは、自分の過去に敬意を表することであり、また過去の物語をつくることでもある。
写真をとおして人生物語を語ることができるからだ。
見たいときにいつでも取り出し、誰かに話したいときにいつでも見せられるのも楽しい。
箱や袋に放り込んでどこかにしまってしまうと、写真をさがすのがひと苦労になり、とても楽しめない。
写真は、あなたが見たいときにいつでも見られるように保管する方法を選ぶこと。
さらに、つい見入ってしまう魅力的なアルバムづくりをすること。
場所別、人別、年度別、機会別、あるいはコラージュ風とアイデアはさまざまだ。
写真を保管するのにごく一般的に使われるのがアルバムと写真ファイルボックスだ。
さらに最近ではテクノロジーのおかげでしゃれた選択肢が増えた。
コンパクトディスクに収めてしまうという方法だ。
そうすればコンピュータの画面上で写真を取り出して見ることができるし、友人や親戚など送りたい人に電子メールで送ることができる。
おまけにイメージにひとひねりくわえたりもできる。
不愉快な人を画面から消してしまったり、服やネクタイの色を変えたりできるのだ。
こうなると、愉快このうえなし。
写真を捨てると不幸が舞い込むと思っている人がいる。
わたしはそうは思わない。
たとえば、せっかく自分の脚を美しく撮ったと思っていたのにブレていたりすると、あるいはクリスマスカードといっしょに送られてきたが手元に残したくない写真だったりすると、もしくは、ある機会にとった写真の数がじゅうぶんすぎるという場合、ためらわず捨ててしまう。
なんとなれば、自分ではもっていたくないが、贈られたら喜びそうな人に差しあげるのも手だ。
さもなければ、ひとこと礼や別れの言葉を添えてゴミ箱行きとする。
写真は過去を映す鏡である。
だから、写真を整理するとは、写真たちに収まるべき場所へ収まってもらうということだ。
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